「政治的価値観」にすがるアメリカ市民、その孤独と不安の湧き出た場所

米連邦議会議事堂に乱入したトランプ支持者たち(2021年1月6日) ⓒAFP=時事
今から半世紀以上前の1950年のこと、ドイツに生まれ、のちにアメリカに渡った発達心理学者エリク・エリクソン(1902-94)は次のように述べた。「常に変動するこの国では、国民たちが一生涯や一世代のなかで他の大国よりも急激な〈変化〉にさらされる」。
そのとき以来、アメリカの人々は、人口構成の変化や社会・経済の構造変化に拍車がかかる状況を目の当たりにしている。そしてそれは、この国の民主主義や同盟国としてのアメリカの信頼性を揺るがすものとなっている。

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