「政治的価値観」にすがるアメリカ市民、その孤独と不安の湧き出た場所

米連邦議会議事堂に乱入したトランプ支持者たち(2021年1月6日) ⓒAFP=時事
人口構成や経済・社会構造の劇的変化で人々のアイデンティティーが揺らいでいる。その内なる孤独と不安が生んだ党派対立・排他主義は、国家のアイデンティティーすら危うくした。最新の各種調査が浮き彫りにする、来年の中間選挙の焦点ともなるアメリカ社会の「分断ポイント」。

 今から半世紀以上前の1950年のこと、ドイツに生まれ、のちにアメリカに渡った発達心理学者エリク・エリクソン(1902-94)は次のように述べた。「常に変動するこの国では、国民たちが一生涯や一世代のなかで他の大国よりも急激な〈変化〉にさらされる」。

 そのとき以来、アメリカの人々は、人口構成の変化や社会・経済の構造変化に拍車がかかる状況を目の当たりにしている。そしてそれは、この国の民主主義や同盟国としてのアメリカの信頼性を揺るがすものとなっている。

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カテゴリ: 政治 社会
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執筆者プロフィール
ブルース・ストークス(Bruce Stokes) ジャーマン・マーシャル財団客員シニア・フェロー/英・王立国際問題研究所アソシエイト・フェロー。「ナショナル・ジャーナル」誌特派員、外交問題評議会上級フェローなどを歴任、1997年にはクリントン政権「Commission on United States-Pacific Trade and Investment Policy」のメンバーとして最終報告「Building American Prosperity in the 21st Century」を執筆している。2012年から2019年にかけてはピュー・リサーチ・センターで国際経済世論調査部ディレクターを務め、多岐にわたる項目について日本人の意識調査を実施した。
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