昨年1月20日にバイデン政権が発足してから、間もなく丸1年となる。
前半は好調であった。ワクチン接種が進んでコロナ感染が落ち着きを見せ、欧州との和解や中国との対峙姿勢などの外交も如才なく、米国経済はもとより好調であった。調子が狂い始めたのは夏以降である。アフガニスタンからの米軍撤退で躓き、コロナ感染者は再び増加に転じ、連邦議会では与野党対立はもちろんのこと、与党内対立が先鋭化してまとまらず、インフレが急速に進行して国民生活の重荷となっている。
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