深層レポート 日本の政治 (229)

岸田首相「朝令暮改」奏功でも「安倍の憤りと菅の策動」でガラスの足元

2022年1月22日
エリア: アジア
支持率堅調でも盤石ではない岸田首相(C) 時事
批判を浴びると即座に方針転換する「朝令暮改」で堅調な支持率を維持している岸田首相だが、足元は盤石とは言えない。「佐渡島の金山」を巡るユネスコ推薦問題では安倍元首相も事なかれ主義に苛立ちを募らせ、菅前首相は対抗軸づくりに策動しているという。

 

 新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン株」が猛威を振るうにもかかわらず、岸田文雄内閣の支持率が伸びている。一度決めたコロナ対策も「プライドなく方針転換する」(首相側近)融通無碍な姿勢などが奏功していると見られ、野党は国会で首相を攻めあぐねている。

 ただ、最近は3回目のワクチン接種の遅れといった不作為が目立ち、コロナ以外でも政局の火種となりそうなトラブルが増えてきた。盤石そうに見える首相の政権運営の足元は、ガラス細工のように壊れやすくもあるのだ。

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カテゴリ: 政治
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