プーチンとウクライナの間で揺れるブラジル外交

執筆者:高橋亮太 2022年3月10日
エリア: 中南米 ヨーロッパ
自身は「中立」であると主張するボルソナーロ大統領(C)AFP=時事
プーチン大統領寄りとも取られかねない発言を繰り返すボルソナーロ大統領と、一貫してウクライナ支持の動きを見せている国連代表部。揺れ動くブラジル外交を追った。

 

 ロシア軍によるウクライナ侵攻の1週間前、ブラジルのジャイール・ボルソナーロ大統領はウラジーミル・プーチン大統領と会談を行っていた。侵攻作戦が始まってからもボルソナーロ大統領は、「中立」を主張しつつも、しばしばプーチン寄りとも取られ兼ねない発言を繰り返している。その一方でブラジルは国連における2つの対ロシア非難決議で賛成票を投じた。ブラジル政府内では対応をめぐって意見の相違が出ているようにも見えるが、南米の地域大国ブラジルは東欧の危機をどのように受け止め、今後どのように行動するのだろうか。

この記事だけをYahoo!ニュースで読む>>
カテゴリ: 政治
フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
執筆者プロフィール
高橋亮太(たかはしりょうた) 一般社団法人ラテンアメリカ協会ラテンアメリカ・カリブ研究所研究員。1983年生まれ。京都外国語大学大学院博士前期課程修了。筑波大学博士後期課程単位取得退学。在アンゴラ日本国大使館専門調査員、電気通信大学特任助教、慶應義塾大学非常勤講師、東洋英和女学院大学非常勤講師、在ブラジル日本国大使館専門調査員を経て2022年2月より現職。専門は国際政治学、ブラジル外交。主著に『世界の社会福祉年鑑2021』(分担執筆/2021年)
  • 24時間
  • 1週間
  • f
back to top