
支持率急落のボルソナーロ大統領(C)AFP=時事
コロナ対策の疑惑で支持率急落
ボルソナーロ政権にまつわる汚職・不正の疑惑は、政権の発足から徐々に浮上していたが、政権運営に打撃を与えるまでには至らなかった。
しかし今回、連邦上院に設置された調査委員会(CPI)が政府の新型コロナウイルス感染症対策について審議する過程で、次々に汚職疑惑が持ち上がり、ボルソナーロ政権の支持率は急落している。
調査委員会はこれまで、新型コロナ対策に関する証人喚問や参考人の招致を行ってきた。同調査委員会で指摘されてきたのは、アマゾナス州マナウス市の医療状況の悪化、危機的状況に関する報告のタイミングの是非、ワクチンの購入契約と契約の遅延、購入にかかる審査プロセスの問題などであった。

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