ブラジル大統領選「ルーラ勝利」でも根深い「ボルソナーロ派」との分断

執筆者:舛方周一郎 2022年10月7日
カテゴリ: 政治 社会
エリア: 中南米
1回目の投票結果に沸くルーラ支持者たち(C)AFP=時事
ブラジル大統領選は4年前に汚職で失脚した左派のルーラ元大統領が有罪判決の取り消しにより奇跡的な復活を遂げた。勝負は10月30日の決選投票に持ち越されたが、「ルーラ勝利」が大方の予想だ。しかし、熱狂的な支持者を持つ現職のボルソナーロ大統領は不正選挙を訴える可能性を示唆し、社会の分断は根深い。

 

 10月2日にブラジル大統領選が行われ、ルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルヴァ元大統領と現職のジャイール・ボルソナーロ大統領が決選投票に駒を進めた。ブラジルの大統領選挙は、第1回目の投票において候補者が無効票や棄権などをのぞく有効投票数の過半数以上を獲得した場合はそのまま勝利が確定し、どの候補者も有効投票数の過半数を獲得できなかった場合は上位2名による決選投票で勝敗が決まる。今回の選挙は、ルーラが48.43%、ボルソナーロが43.20%を獲得し、30日に再び投票が実施されることになった。

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執筆者プロフィール
舛方周一郎 東京外国語大学世界言語社会教育センター講師。1983年生まれ。上智大学大学院グローバル・スタディーズ研究科博士後期課程修了、博士(国際関係論)。サンパウロ大学国際関係研究所客員研究員、神田外語大学専任講師を経て2020年4月より現職。専門は国際関係論・現代ブラジル政治。著書に『つながりと選択の環境政治学―『グローバル・ガバナンス』の時代におけるブラジル気候変動政策』(単著/2022年/晃洋書房)、『「ポスト新自由主義期」ラテンアメリカの政治参加 』(共著/2014年/アジア経済研究所)、『新版 現代ブラジル事典』(分担執筆/2016年/新評論)、『ラテンアメリカ 地球規模課題の実践』(共著/2021年/新評論)、『UP plus新興国から見るアフターコロナの時代―米中対立の間に広がる世界』(共著/2021年/東京大学出版会)“Brazil-Japan Cooperation: From Complementarity to Shared Value,” Authored chapters in Books, Springer, 2022.など。
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