中国の軍事拠点化が懸念されるカンボジア「リアム海軍基地」

執筆者:永田伸吾 2022年6月23日
タグ: 中国
エリア: アジア
6月7日に行われたリアム海軍基地の拡張工事着工式(C)AFP=時事
インド太平洋をめぐる米中競争において俄かに注目を集めるのがカンボジア南西部に位置するリアム海軍基地だ。米海軍とASEAN加盟国の2カ国共同訓練の拠点となってきた同基地で、中国の資金援助を受けた拡張工事が着工。「中国の軍事拠点化」が取りざたされている。

 

 2022年6月10~12日に、第19回アジア安全保障会議(シャングリラ・ダイアローグ)が開催された。英国のシンクタンク・国際戦略研究所(IISS)が、2002年からシンガポールのシャングリラ・ホテルで主催する同会議は、各国の国防相クラスの高官が地域の安全保障について意見を表明する場として定着している。

 そうした中で、今回、静かな争点となったのが、中国の関与が取りざたされているカンボジアのリアム海軍基地の動向であった。

カテゴリ: 政治 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
永田伸吾 金沢大学大学院社会環境科学研究科博士後期課程修了(法学)。ウィリアム・アンド・メアリー大学歴史学部訪問研究員、成蹊大学アジア太平洋研究センター客員研究員など経て、現在、金沢大学人間社会研究域法学系客員研究員、戦略研究学会編集委員会委員。主な研究分野は、アジア太平洋の国際関係、米ASEAN関係、戦略論、海洋安全保障。最近の論文に、「英国の国際秩序観とそのアジア太平洋戦略:新型空母の展開に注目して」『問題と研究』第49号第3巻(2020年9月、単著)、“ASEAN and the BRI: The Utility of Equidistant Diplomacy with China and the US,” Asian Journal of Peacebuilding, Vol. 7, No. 2, 2019(共著)、「5カ国防衛取極(FPDA)とアジア太平洋の海洋安全保障:防衛装備・技術面での日英協力の視点から」『海洋安全保障情報季報』 第18号(2017年11月、単著)などがある。
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