自民「大勝」一夜開ければ流動化? 安倍氏死去と参院選で日本政治の新局面

執筆者:星浩 2022年7月12日
エリア: アジア
8月にも行われる自民党役員・閣僚人事で岸田色をどこまで打ち出すか  (C)EPA=時事
衆院を解散しない限り2025年の参院選まで大型国政選挙がない「黄金の3年」を手に入れたとされる岸田文雄政権。だが、安倍氏という重鎮を失った自民党は決して一枚岩とは言えない状況にあり、党内対立から政界再編に繋がる可能性も。

 安倍晋三元首相が凶弾に倒れ、参院選投開票では自民党が改選議席(125)の過半数となる63議席を獲得して大勝した。野党第一党の立憲民主党は退潮。この夏、日本政治は大きく揺れ動いた。岸田文雄首相は当面、国政選挙がない状況下で政局運営の主導権を握るかのようにも見える。だが、現実は経済や外交などで課題は山積している。自民党内は路線や政策をめぐって対立を深めていくだろう。それは政界全体の再編につながる可能性を秘めている。

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カテゴリ: 政治
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執筆者プロフィール
星浩(ほしひろし) 1955年福島県生まれ。政治ジャーナリスト。79年東京大学卒、朝日新聞入社。85年から政治部。首相官邸、自民党、外務省などを担当。ワシントン特派員、政治部デスクなどを経て編集委員、オピニオン編集長、特別編集委員。2016年、退社しTBS系「NEWS23」キャスター、コメンテーター。04-06年、東京大学大学院特任教授。主な著書に『自民党と戦後』『官房長官 側近の政治学』『永田町政治の興亡 権力闘争の舞台裏』など。
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