タイ政治に嵐の予感 首相を待つのは「任期延長」か「クーデター」か「党内反乱」か

執筆者:樋泉克夫 2022年7月28日
タグ: タイ
エリア: アジア
プラユット政権に待ち受ける難関とは(C)EPA=時事
クーデターから8年が経つタイではプラユット首相の任期切れが近づいている。憲法裁判所が異例の「延長」を認めたとしても、政権基盤は盤石ではない。与党PPRPは分裂を繰り返し、後見役のプラウイット副首相との間には隙間風が吹き、野党タクシン派は復権に向けて戦いの狼煙を上げている。

 

 タイでは「政治の風」が吹き始めた。

 第一関門であるプラユット・チャンオチャ政権主要11閣僚に対する不信任審議は4日間続き、7月22日の採決で退けたはしたものの、与野党僅差状況が解消されたわけではない。プラユット政権の政権基盤は脆弱なままであり、タイ政治の不透明な状況は依然として続く。

 第一関門を越えたプラユット政権ではあるが、その前途には首相在任期問題と、2019年3月総選挙から4年が過ぎたことで待ったなしに迫る総選挙という2つの難関が待ち構えている。

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カテゴリ: 政治 社会
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執筆者プロフィール
樋泉克夫 愛知県立大学名誉教授。1947年生れ。香港中文大学新亜研究所、中央大学大学院博士課程を経て、外務省専門調査員として在タイ日本大使館勤務(83―85年、88―92年)。98年から愛知県立大学教授を務め、2011年から2017年4月まで愛知大学教授。『「死体」が語る中国文化』(新潮選書)のほか、華僑・華人論、京劇史に関する著書・論文多数。
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