AI顔認証が示した判定結果

執筆者:浜田哲二
執筆者:浜田律子
2022年10月23日
タグ: 日本
エリア: アジア
戦時中に撮影された写真を現代のAIで分析する ©浜田哲二
78年前の沖縄で一人の日本兵に命を救われたという男性。その兵士の写真を遺族へ返してほしいと頼まれた元新聞記者の夫婦は、苦労の末に北海道で遺族らしき人を見つけ出す。しかし、沖縄で預かった写真は、遺族が持っている遺影と微妙に異なっていた。 (こちらの第1部から続きます)

 

頭が良くスポーツ万能だった優しい兄

 対応してくれたのは、小笠原和子(おがさわら・かずこ)さん(90)。岡澤静さんの次男の義母だという。が、申し訳なさそうに、「静は、だいぶ前に亡くなっているの」と付け加える。

 相方の律子が、沖縄で戦没された兵士の写真の件を話すと、その場で娘や親類に連絡。時間を置かずして、「大道正公は私の伯父、静は母です。どんな用件でしょうか」との電話が掛かってきた。甥の岡澤公久(おかざわ・きみひさ)さん(71)からだ。

カテゴリ: 社会 IT・メディア
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執筆者プロフィール
浜田哲二(はまだてつじ) 元朝日新聞カメラマン。1962年生まれ。2010年に退職後、青森県の白神山地の麓にある深浦町へ移住し、フリーランスで活動中。沖縄県で20年以上、遺骨収集を続けている。日本写真家協会(JPS)会員。
執筆者プロフィール
浜田律子(はまだりつこ) 元読売新聞記者。1964年生まれ 奈良女子大学理学部生物学科・修士課程修了。
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