「トラス辞任」でイタリア化する英国
Foresight World Watcher's 4Tips
今週もお疲れ様でした。経済政策に端を発した混乱を収束できず、イギリスのリズ・トラス首相が辞任を表明しました。歴史的な短命に終わったトラス政権の末路について、米英2紙が論稿を掲載。イギリスの政治的不安定はどこへ向かうのでしょうか。フォーサイト編集部が週末に熟読したい記事4本、皆様もよろしければご一緒に。
Yes, the Liz Truss debacle matters for Americans【Ryan Heath/Politico/10月20日付】
「エリザベス2世は70年以上、在職した。エリザベス・トラスの在位は7週間未満だった。トラスノミクス──財源の裏付けのない減税によって国家を再生させるというアイディア──は7日のうちに破綻した」
米国の政治情報オンラインメディア「ポリティコ」が10月20日付で掲載した「そう、リズ・トラス騒動は米国人にとって重要だ」は、このように始まっている。筆者は、ポリティコでニューズレター「グローバル・インサイダー」を担当するライアン・ヒースで、「民主主義が滅茶苦茶になっている国が他にもあることを知って満足するという点以外に、リズ・トラスの辞任は米国人にとって4つの点で重要だ」として、以下の項目を挙げる。
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