中国共産党の第20回党大会が開かれ、習近平(シー・ジンピン)総書記(国家主席)が異例の3期目政権を発足させることになった。党規約の改正で、習氏の核心的地位と習氏の思想指導的地位の「二つの確立」が明記されることは見送られたものの、毛沢東と肩を並べることになったという。中国の「建国の父」であり、カリスマ的な存在だった毛沢東と比べて、失礼な言い方をすれば、ごく普通の指導者にしか見えなかった習近平がなぜかくも強大な権限を持つに至ったのか。その権力構造と権力への階段の道筋が必ずしも十分に解明されているとは言えないように思われる。
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