2023年トルコ大統領選:エルドアンは支持率を上げることができるのか

執筆者:今井宏平 2022年11月21日
タグ: トルコ
エリア: 中東
G20で会見に臨むエルドアン大統領(C)EPA=時事
 
ロシア・ウクライナ戦争における「仲介外交」で国際社会での存在感をアピールしているトルコのエルドアン大統領だが、国内での支持率アップには必ずしも繋がっていない。2023年の大統領選での再選はそれほど容易くはなさそうだ。ここでは「経済停滞」「外交・安全保障政策」「野党攻勢」の3点から示す大統選の見取り図を提供したい。

 トルコでは、トルコ共和国建国100周年を迎える記念の年に当たる2023年に、大統領選挙と議会選挙の実施が予定されている。

 大統領選挙に関して、レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領率いる最大議席の公正発展党(AKP)と、2016年末から同党と協力関係を結んだトルコ・ナショナリズムを前面に押し出す民族主義者行動党(MHP)の与党連合は、早々に現職のエルドアン大統領を候補とすることを決定した。

 2014年から大統領職についているエルドアン氏は、2017年の憲法改正で議院内閣制から大統領制に移行し、最長2期10年の任期が一度リセットされたことで、今回の大統領選挙の出馬が可能となった。エルドアン氏は大統領制下において二期目を目指しての出馬となる。

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カテゴリ: 政治 経済・ビジネス
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執筆者プロフィール
今井宏平 ジェトロ・アジア経済研究所研究員。中東工科大学Ph.D. (International Relations)、中央大学博士(政治学)。専門は現代トルコ外交・国際関係論。2004年に中央大学法学部卒業後、同大大学院を経てトルコのビルケント大学に留学。中東工科大学国際関係学部博士課程修了後、中央大学大学院法学研究科政治学専攻博士前期課程修了。2016年より現職。著書に『中東秩序をめぐる現代トルコ外交――平和と安定の模索――』(ミネルヴァ書房、2015年)、『トルコ現代史――オスマン帝国崩壊からエルドアンの時代まで――』(中央公論新社、2017年)、『国際政治理論の射程と限界』(中央大学出版部、2017年)がある。
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