AIは将来の戦争をどう変えるか(上)AIと「戦場の意思決定」

執筆者:高木耕一郎 2022年11月23日
(C)Panchenko Vladimir/shutterstock.com
AIの軍事利用が加速する中、その無制限の利用には危険性も指摘される。情報処理の高速化、意思決定の迅速化、無人兵器の自律化、「認知戦」への利用という異なる4つの側面から、AIの軍事利用の「功罪」を包括的に検証する。(後編はこちらから)

 人工知能(AI)は、主要国が近年最も注目している軍事技術の1つである。米国が2014年に発表した「第3のオフセット戦略」は、AIや無人兵器などの先端軍事技術を活用し、米国の優位性の維持を図るものであった。これに対して中国は2019年、AIを利用する新たな軍事戦略「智能化戦争」を発表した。米国が2022年10月12日に発表した「国家安全保障戦略」においても、米国及び同盟国が投資及び活用を促進すべき技術の1つとして、AIが列挙されている。

フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
執筆者プロフィール
高木耕一郎 ハドソン研究所客員研究員。陸上自衛隊1等陸佐。1978年生まれ。北海道大学工学部卒、北海道大学大学院工学研究科修了後、2004年陸上自衛隊入隊。陸上幕僚監部防衛部防衛課防衛班、統合幕僚監部運用部運用第1課防衛警備班等を経て現職。最近の著作は、”Future of China’s Cognitive Warfare: Lessons From the War in Ukraine”, War on the Rocks (July 22, 2022) ; ”New Tech, New Concepts: China’s Plans for AI and Cognitive Warfare”, War on the Rocks (April 13, 2022)、「新領域から『バトル・オブ・ナラティブ』へ」(『戦略研究』、2020年)、「新領域に広がる将来戦と『戦場の霧』」(『国際安全保障』、2020年)、「新領域における将来戦」(『戦略研究』、2019年)、「無人兵器は何処に向かうのか」(『戦略研究』、2018年)など。
フォーサイトのお申し込み
  • 24時間
  • 1週間
  • f
back to top