
1863年、11歳で朝鮮王に即位した高宗(写真)は、日清戦争後の1897年に冊封体制から離脱独立した大韓帝国の初代皇帝となった
客体から見た『韓国併合』
2022年8月、『韓国併合-大韓帝国の成立から崩壊まで』(中公新書)を出版した。
これまで歴史研究者が「韓国併合」をテーマにして書いた新書には、山辺健太郎『日韓併合小史』(岩波新書、1966年)と海野福寿『韓国併合』(岩波新書、1995年)がある。「韓国併合」は、日本と朝鮮の近代史ど真ん中のテーマであるにもかかわらず、27年間、この題名の新書は更新されなかった。

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