Weekly北朝鮮『労働新聞』 (21)

敵愾心剥き出しのICBM発射実験(2023年7月9日~7月15日)

執筆者:礒﨑敦仁 2023年7月18日
タグ: 北朝鮮 金正恩
エリア: アジア
ICBM「火星砲18」発射成功を喜ぶ金正恩総書記(左)と最側近の趙甬元書記(右)。後ろには李雪主夫人の姿も[『わが民族同士』HPより]
ICBM発射実験を強行し、米韓の動きを「米帝と南朝鮮傀儡逆徒」による「無謀な政治軍事的挑発」と非難。「核戦争抑止力強化路線」は初出。『労働新聞』注目記事を毎週解読
 

 7月13日付の第1面と第2面では、前日にICBM(大陸間弾道ミサイル)「火星砲18」型の発射実験が行われ、金正恩(キム・ジョンウン)総書記が「大満足を表明」したことが大きく報じられた。前回4月13日の同型ミサイルの発射実験の際に同席していた娘は不在であった。

 記事は、米韓への敵愾心を剥き出しにしながら、兵器開発に邁進しなくてはならない理由を長文で説明している。……

カテゴリ: 政治 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
礒﨑敦仁(いそざきあつひと) 慶應義塾大学教授。専門は北朝鮮政治。1975年生まれ。慶應義塾大学商学部中退。韓国・ソウル大学大学院博士課程に留学。在中国日本国大使館専門調査員、外務省第三国際情報官室専門分析員、警察大学校専門講師、米国・ジョージワシントン大学客員研究員、ウッドロー・ウィルソンセンター客員研究員など歴任。著書に『北朝鮮と観光』(毎日新聞出版)、共著に『最新版北朝鮮入門』(東洋経済新報社)など。
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