政権交代で霞が関改革は進むのか。渡辺喜美行革担当相補佐官を務め、先ごろ退官した改革派官僚が、民主党へメッセージを送った。 この夏、城山三郎氏の「官僚たちの夏」がテレビドラマ化されて話題を呼んだ。昭和三十年代の通産省を舞台に、後に事務次官となる主人公の風越信吾はこう語る。「おれたちは、国家に雇われている。大臣に雇われているわけじゃないんだ」 戦後日本の復興のため何物にも怯まない主人公を象徴するセリフだが、「脱官僚主導」が焦点となる今日、違和感を覚える人もいるかもしれない。 だが、私は、官僚がこうした気概を持つこと自体は、何ら否定すべきではないと思う。
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