新聞では報じられていない「1590人の裏下り?」リスト

執筆者:原英史 2010年9月5日
カテゴリ: 政治
エリア: アジア

昨日の「国家公務員の再就職6割減」の話の続きです。

今年4月頃、国会での公務員法案審議の中で、「1200人の裏下り(の可能性)」が野党側から問題にされました。

昨年9月の民主党政権発足から3月までの間に、1200人の国家公務員に退職勧奨がなされ(かつては民主党が廃止を唱えていたはずの、いわゆる”肩たたき”)、そのうち、退職勧奨を拒否したのはわずか2人だった。

政府の説明では、「単に退職勧奨しただけで、再就職斡旋はしていない」というのだが、常識的に、再就職先のあてもなく退職勧奨されて、みんながみんな受け入れるとも思えない。ほとんどの人が退職勧奨を受け入れたということは、水面下で天下り先の斡旋(いわゆる裏下り)があったのでは・・、という指摘だったわけです。

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執筆者プロフィール
原英史(はらえいじ) 1966(昭和41)年生まれ。東京大学卒・シカゴ大学大学院修了。経済産業省などを経て2009年「株式会社政策工房」設立。政府の規制改革推進会議委員、国家戦略特区ワーキンググループ座長代理、大阪府・市特別顧問などを務める。著書に『岩盤規制―誰が成長を阻むのか―』、『国家の怠慢』(新潮新書)など。
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