テロ組織、アル・カエダの一派が、アフリカで恐れられているエボラ出血熱を、欧米で蔓延させようと画策している可能性が出てきた。エボラ出血熱のヒトへの大量感染は、これまで十回以上アフリカで起きている。二〇〇〇年にはウガンダで約二百人が死亡したほか、昨年十二月からはガボンやコンゴで再び大流行の兆しが見えてきた。 ガボンに駐在する世界保健機関(WHO)関係者によると、昨年暮れ、エボラ熱の感染者が大量に確認された同国オグーエイビエンド州で、検査の結果、陽性反応が出た数人の女性が行方不明になった。その後の調査で、スーダンに拠点を置く親アル・カエダ組織のメンバーとみられる男たちによって連れ去られたことがわかったという。

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