ロシアとイラク 情報機関にもツーカー説

執筆者:Foresight 2003年3月号
エリア: 中東 ヨーロッパ

 ロシアの対外情報局(SVR)とイラクの情報機関ムハバラトが協力関係を強めていることを米中央情報局(CIA)が察知し、神経をとがらせている模様だ。 外交筋によれば、国連安保理の共有する機密情報がSVRを通じてイラクに流出。イラクが国連査察に比較的余裕を持って応じているのは、ロシアからの情報提供があるためとの説がある。 両国の情報協力は、プリマコフ元首相がSVR長官を務めた時代から脈々と続いているようだ。中東専門家のプリマコフ氏はサダム・フセインと親しく、一九九一年には湾岸戦争の回避に向けた調停役を務めたが、その“活躍”は米側の怒りも買った。

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