複数の情報筋によると、ロシアのプーチン大統領は、後継者問題にある結論を出した模様だという。白羽の矢を立てられたのは、前ペルミ州知事で最近、天然資源相に任命されたユーリー・トルトネフ。大統領の側近ですら思いもよらぬ選択だ。 プーチンは、トルトネフのペルミ州知事時代のいささか残忍で手荒な政治指導力に目を付け、その動向を注視してきたという。プーチンが柔道の愛好家であることは有名だが、トルトネフは空手三段。その上、大統領のチェチェン紛争に対する姿勢や、新興財閥のロシア政界への影響力排除政策を支持し、強い忠誠心を示してきた。

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