ニューハンプシャーで:共和党大統領候補指名獲得争いの現状評価

執筆者:足立正彦 2011年10月25日
エリア: 北米

 現在、マサチューセッツ州ボストンに滞在している。ネバダ州共和党が来年1月14日に実施を予定していた党員集会を2月4日に遅らせる決定を行なったため、年内にも実施される可能性が浮上していたニューハンプシャー州予備選挙は2カ月余り先の来年1月10日にも行なわれることになったが、同州予備選挙に向けた共和党の各大統領候補の選挙キャンペーン状況について、ボストンからレンタカーでニューハンプシャー州を訪れて視察した。

 ボストン、ニューヨーク、ワシントンといった米国東部の主要都市は出張などで毎年訪れているが、ニューハンプシャー州を訪れるのは2004年民主党大統領候補指名獲得争いの幕開けを控えた03年晩秋以来実に8年ぶりである。当時、筆者はワシントンに勤務しており、民主党大統領候補指名獲得争いに出馬していたジョン・ケリー上院議員(マサチューセッツ州)、ハワード・ディーン前ヴァーモント州知事、ウェズリー・クラーク元NATO軍司令官らのニューハンプシャー州の各選挙事務所を訪れ、同州の選挙キャンペーン責任者やボランティアと意見交換したことが昨日のように感慨深く思い出された。

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執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
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