ワシントンD.C.で:2012年大統領選挙は「信任投票」か、「選択」か

執筆者:足立正彦 2011年11月7日
エリア: 北米

 ボストン、ニューヨーク、ワシントンで意見交換した民主党、共和党のそれぞれの関係者やコンサルタントの多くが2012年米国大統領選挙について異口同音に述べていたことで非常に印象深かったものがある。それは2012年大統領選挙の性格についてであり、バラク・オバマ大統領の過去4年間の実績に対する有権者の「信任投票(“referendum”)」になるのか、あるいは、現職オバマ大統領と今後決定される共和党大統領候補との「選択(“choice”)」のどちらになるかで大統領選挙の性格は大きく異なるであろうとの見方であった。

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執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
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