北朝鮮の各メディアは2011年12月19日正午、最高指導者、金正日(キム・ジョンイル)総書記が同17日午前8時半、現地指導に向かう列車の中で心筋梗塞により死亡したと一斉に発表した。
北朝鮮当局は金総書記死亡の速報に続き、①「すべての党員と人民軍将兵と人民に告げる」と題した訃報、②総員232人からなる国家葬儀委員会の名簿、③国家葬儀委員会の公報、④「金正日同志の疾病と死去原因に対する医学的結論書」などを迅速に発表した。死亡2日後ではあるが、1994年7月の金日成(キム・イルソン)主席の死亡時と同じような手続きを踏んだ発表で、北朝鮮の権力構造の安定ぶりを示した。
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