チャベス大統領が、米国との対抗上の橋頭堡と位置づけ、関係国に加盟を強く働きかけてきたメルコスル(南米南部共同市場、ブラジル、アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイで構成)へのベネズエラの正式加盟が遅れている。2006年のメルコスル首脳会議でベネズエラの加盟が合意されてから、翌年アルゼンチン、ウルグアイで、2010年にはブラジル議会でベネズエラの加盟を認める条約が批准されたものの、唯一パラグアイの上院で批准がなされていないためである。同上院は、チャベス政権の政治運営が共同市場の「民主条項」に抵触するとする理由で反対している。
この続きは会員登録をすると読むことができます。
「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン