オバマ陣営にも動き――憶測を呼ぶ首席補佐官交代

執筆者:渡部恒雄 2012年1月19日
エリア: 北米

 共和党の予備選が進行する中、新年になり、再選を目指すオバマ陣営のほうにも興味深い動きがあった。ホワイトハウスの要である首席補佐官の交代である。昨年初頭にアグレッシブなラーム・エマニュエル首席補佐官から、クリントン政権で商務長官を経験した大物のウィリアム・デーリー首席補佐官に交代したばかりなのだが、今度はデーリーが退任し、ホワイトハウス内の財政政策の要であるジャック・ルー行政管理予算(OMB)局長が首席補佐官に昇格することになった。デーリーの任期は1年だけであり、この交代はいかにも不自然なため、様々な憶測を呼んでいる。

カテゴリ: 経済・ビジネス
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執筆者プロフィール
渡部恒雄(わたなべつねお) わたなべ・つねお 笹川平和財団上席フェロー。1963年生まれ。東北大学歯学部卒業後、歯科医師を経て米ニュースクール大学で政治学修士課程修了。1996年より米戦略国際問題研究所(CSIS)客員研究員、2003年3月より同上級研究員として、日本の政治と政策、日米関係、アジアの安全保障の研究に携わる。2005年に帰国し、三井物産戦略研究所を経て2009年4月より東京財団政策研究ディレクター兼上席研究員。2016年10月に笹川平和財団に転じ、2017年10月より現職。著書に『大国の暴走』(共著)、『「今のアメリカ」がわかる本』、『2021年以後の世界秩序 ー国際情勢を読む20のアングルー』など。最新刊に『防衛外交とは何か: 平時における軍事力の役割』(共著)がある。
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