現在、東京国立近代美術館でジャクソン・ポロック展(2月10日-5月6日)が開かれている。生誕100年、いまも絵画の世界に多大な影響を与え続けているアメリカン・アートの巨匠だが、世界から集められた作品の充実ぶりもさることながら、興味深いのは展覧会での米国とイランの呉越同舟だ。
ポロックは1912年に中西部ワイオミング州に生まれ、1956年に飲酒運転による自動車事故で44歳で亡くなった。床に広げたキャンバスに塗料を流し込み、刷毛などで叩きつけるように塗料を撒き散らすポーリングの技法で知られる。ピカソのキュービスムを中心としたそれまでの現代絵画の潮流を超えた新しい抽象表現主義を決定づけた画家として位置づけられている。

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