4月22日夜8時、フランス大統領選挙第1回投票の出口調査報告が各局で一斉に流された。オランド社会党候補が28.63%の支持率を得てトップに立ち、サルコジUMP(民衆運動連合)大統領候補は27.18%で2位、追う形となった。この両者で5月6日に第2回目の決戦投票が行なわれる。現役大統領が首位を譲ったのは、1965年に大統領選挙が国民投票2回形式で行なわれるようになって初めてのことである。
以下、極右・国民戦線(FN)マリーヌ・ルペン候補の得票率が17.9%、元社会党の有力政治家で「左翼党」代表、共産党との共同戦線「左翼戦線」のメランション候補が11.11%、中道派「民主運動」MoDemバイルー候補の9.13%と続いた。立候補者10人のうちの5人が、9%以上の票を獲得したことになる。昨年秋ごろまでは左派の大勢へのキャスティングボートを握るといわれていた環境派「欧州環境・緑」エバ・ジョリ候補は2.31%にとどまった。
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