7月1日に行なわれたメキシコの大統領選挙は、事前の予想通り、中道PRI(制度的革命党)のペニャ・ニエト前メキシコ州知事が得票率38%で勝利を収めた。32%で2位に着けた中道左派PRD(民主革命党)のオブラドル候補は12日、「有権者500万人に票の買収があった」として、前回同様、連邦選挙裁判所に選挙の無効を訴えたが、330万票と票差は歴然としておりPRIの勝利は揺るがない。メキシコ革命の後、71年間にわたり1党支配体制を築き、2000年に政権を明け渡したPRIが、12月1日の新政権の発足で政権を奪還することになる。
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