夏休みが開けて本格的な政治の季節に入ったフランス。10月の来年度予算の攻防が控える中で、オランド政権は大きく揺らいでいる。その人気が急降下しているからである。政権誕生4カ月足らずで、早々に路線変更するとの噂も高まっている。
1995年に任期を終了したミッテラン大統領以来の社会党の大統領誕生として、オランドが鳴り物入りでエリゼ宮(大統領府)入りしたのはついこの5月のことである。オランドが大統領当選の勢いをかって、米仏会議、NATO首脳会議で注目を集め、EU首脳会議ではメルケル主導の緊縮政策に真っ向から挑み、成長政策を標榜して気を吐いたのは、フランス国民の多くにとって、もはや色あせた昔日の思い出となっているのではないだろうか。
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