オバマの「リベラル寄り政策」と民主党上院議員の再選問題

執筆者:足立正彦 2013年2月5日
エリア: 北米

 先月3日に第113議会(2013年1月-2015年1月)が召集され、現在、銃規制強化案、移民法改正、連邦政府の歳出削減などに大きな焦点が当てられつつ審議が行なわれている。バラク・オバマ大統領は、先月21日に米連邦議事堂前で行なった大統領就任演説の中で、メディケア(高齢者向け公的医療保険制度)やメディケイド(低所得者・身体障害者向け公的医療保険制度)などの政府給付プログラムの継続、銃規制の強化、同性愛者の権利擁護、気候変動対策などのリベラルな社会的争点に取り組んでいく姿勢を明らかにして、第2期目を本格的に始動させた。

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執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
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