あの「マイク・ホンダ」議員に挑む「シリコンバレー」の代理人

執筆者:足立正彦 2013年9月15日
エリア: 北米

 ケネディ政権当時の1963年1月から上院議員に在職し、故ロバート・バード上院議員(民主党、ウエストヴァージニア州)に次ぐ歴代2位の長期の在職歴を誇り、上院民主党の重鎮の1人であったダニエル・イノウエ上院議員(ハワイ州選出)が昨年12月に88歳で逝去した。イノウエ議員亡き後、米国政界で最も影響力のある日系アメリカ人の民主党政治家の1人はマイク・ホンダ下院議員である【リンク】。

 

 ホンダ議員の選挙区は、サンフランシスコ・ベイ・エリアの南に広がるカリフォルニア州第17区である。同選挙区は住民の実に約半数がアジア系で、中国系、韓国系、ヴェトナム系などが非常に多く居住している。同時に、サニーベール、クーパチーノ、サンタクララといった都市に象徴されるように、シリコンバレーのハイテク企業の多くが本社を置く中核地域でもあり、アップル、ヤフー、インテル、e-Bayといった米国を象徴する多数のハイテク企業が集中している地域でもある。

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執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
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