東京商工リサーチが発表した8月の全国企業倒産件数(負債額1000万円以上)は、819件と21年11カ月ぶりの低水準になった。月間の倒産件数が850件を下回ったのは1991年9月が最後だ というから、バブル景気の最後の余韻が残っていた時期以来ということになる。
では、それほどに、今は好景気なのかと言えば、もちろんそうではない。安倍晋三首相が推進するアベノミクスの効果で、株価が上昇し不動産価格が底を打ったとはいえ、バブルに浮かれていた約22年 前とは比べようもない。まだまだデフレからは脱却できていないのである。
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