連邦政府機関の一部閉鎖を解除するとともに、連邦政府の法定債務の上限についても引き上げる内容の法案が10月16日に上下両院本会議でそれぞれ賛成多数で可決された。バラク・オバマ大統領の署名を受けて成立し、米国債が債務不履行(デフォルト)に陥る状況は土壇場で回避された。今回の一連の与野党対立では、オバマ大統領もハリー・リード院内総務(ネヴァダ州)率いる上院民主党指導部も、2014会計年度予算(2013年10月1日-2014年9月30日)の暫定予算案で医療保険制度改革関連法(通称、オバマケア)の実施関連予算を削除したり、あるいは、先送りしたりすることを規定した条項を盛り込ませることは断固として認めない意向を当初から示していた。だが、ジョン・ベイナー下院議長(共和党、オハイオ州第8区)は、ティーパーティ(茶会党)支援勢力の支持を受けた保守派の共和党下院議員からの強い要求を受け入れる形で、ホワイトハウスや上院民主党指導部との全面対決に至った。
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