自衛隊が国連平和維持活動(PKO)に派遣されている南スーダンで、政府軍(キール大統領派)と反政府軍(マチャル前副大統領派)の戦闘が激しさを増している。自衛隊が同じくPKOに参加している韓国軍に弾薬を提供したこともあり、この武力衝突は、アフリカの紛争としては珍しく日本のマスメディアの一定の注目を浴びている。
2011年7月にスーダンから分離独立したばかりの国で、なぜ早々に大規模な武力衝突が発生しているのか。それが、今回の事態に対する一般的な受け止め方ではないか。だが、スーダン及び南スーダンの歴史に精通している人にとっては「また、あの男か」というのが正直な気持ちかもしれない。「あの男」とは、今回の武力衝突の反乱軍の頭目であるリエック・マチャル氏(Riek Machar)=1953年生と伝えられる=のことだ。
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