お雑煮と古代史には、不思議なつながりがある。
お正月に雑煮を食べるのは、一種の神事だ。年神(正月、家に来訪する神)に供えて、神の力を餅に移し、それを食すことによって、神から御利益をいただく。お雑煮は、古い信仰に由来している。
それだけではない。「餅の形」が、巡り巡って古代史とつながっているのだ。
「東」と「西」の差
興味深いのは、東日本と西日本では、餅の形も調理の仕方も違うことだ。
おおまかにいってしまうと、東日本は、角餅を焼いて煮る。西日本は、丸餅を焼かずに煮て食す。なぜか、あべこべなのだ。

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