韓国が国を挙げて次期国連事務総長に推挙する潘基文外交通商相に対し、国連内部では早くも逆風が吹き始めている。 国連安全保障理事会関係者によると、現在までのところ、国連の中で最も多くの情報が飛び交っている候補は潘基文氏。「韓国の盧武鉉大統領が二月十六日に外交通商部幹部を集め、潘基文選出のためにすべてを賭けよと指示したとの情報メールが国連内で回覧された。その後、国連職員の間では韓国の外交官との接触は避けようとの空気が生まれている」という。 現在のコフィ・アナン事務総長は、ブトロス・ブトロス・ガリ氏の後任として選出される直前まで注目を集めておらず、それゆえに勝利を収めた。ところが、「韓国は早くから動いたため、多くの敵を作っている」と、前出の安保理関係者は語る。
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