国際人のための日本古代史
国際人のための日本古代史 (49)

「法の使い方」と「国家の危機」

執筆者:関裕二 2014年4月10日
タグ: 中国 日本
エリア: アジア

 国際秩序の地殻変動が起きている最中、日本では、集団的自衛権の行使を巡って、「誰が法を解釈するのか」が問題になっている。小田原評定をしている場合ではないのに、なぜこのようなところで、議論が止まってしまうのか……。

 もちろん、民意を得て憲法を変えていくのが最良なのだろうが、時代の変化が早すぎるのだから、次善の策が求められる。

 ここで問題とすべきは、日本国憲法が制定されてから数十年を経て、「誰が法の番人なのか」をいまさら議論している政治の状況だ。これは政治の劣化であるとともに、危機ではあるまいか。古代の歴史をふり返っても、「法をどのように使うのか」の判断が揺れ動きその使い方を誤ったとき、国家の危機が訪れていた。

カテゴリ: カルチャー
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執筆者プロフィール
関裕二 1959年千葉県生れ。仏教美術に魅せられ日本古代史を研究。武蔵野学院大学日本総合研究所スペシャルアカデミックフェロー。著書に『聖徳太子は蘇我入鹿である』(ワニ文庫)、『藤原氏の正体』『蘇我氏の正体』『物部氏の正体』(以上、新潮文庫)、『伊勢神宮の暗号』(講談社)、『天皇名の暗号』(芸文社)、『「死の国」熊野と巡礼の道: 古代史謎解き紀行』 (新潮文庫)など多数。最新刊に『神武天皇 vs. 卑弥呼 ヤマト建国を推理する』(新潮新書)、『古代日本人と朝鮮半島』(PHP文庫)、『「始まりの国」淡路と「陰の王国」大阪: 古代史謎解き紀行』(新潮文庫)がある。
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