4月27日に投開票された衆院鹿児島2区補欠選挙と沖縄県沖縄市長選という2つの選挙で自民党などが公認・推薦する保守系候補が勝利したことによって、一部の自民党議員らが勢いづいているようにみえる。日本の安全保障問題の最前線とも言える沖縄や九州で勝利したことで、集団的自衛権の行使容認に弾みがつくと考えているのだ。
自民党の石破茂幹事長は開票結果を受けて、「集団的自衛権の議論がクローズアップされる中で、鹿児島、沖縄で勝利できた意味は小さくない」と話した。しかし、こうした見方はまったく的を射ていない。

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