カンボジア出身のドキュメタリー監督、リティ・パニュの「消えた画 クメール・ルージュの真実」を試写会で見た。
リティ・パニュは1970年代にポル・ポト政権下のカンボジアで少年時代を過ごし、クメール・ルージュ、つまりポル・ポト政権の農村のキャンプに強制移転させられ、家族のほとんどを失った経験を持つ。キャンプを命からがら抜け出し、フランスで映画の道に入り、カンボジアの苦難の歴史に関する多くの作品を発表して国際的に高い評価を受けている。
クメール・ルージュが支配した「民主カンプチア」時代は、1975年から1979年まで続いた。わずか4年あまりの時間だったが、人類史にも例を見ない大量虐殺や大量洗脳が行われたことは誰もが知っている。だが、当時の状況についての映像や写真は不足しているという。
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