昨年3月、安倍晋三首相はTPP(環太平洋経済連携協定)加盟に向けて交渉入りを決断した。全国農業協同組合中央会(JA全中)がTPP加盟反対の運動を大々的に展開している以上、夏の参議院選挙前には首相の決断は難しいとの見通しもあった。ところが首相は決断時に「全中はTPP反対を唱える共産党や社民党と組むつもりだろうか」と周辺に述べた。勿論、全中の指導者に聞こえていくことを想定しての発言と判断すべきだろう。
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