イラクのサマワに駐留した陸上自衛隊が今年七月に撤退を完了。ブッシュ米大統領も小泉首相との日米首脳会談で「住民生活向上に貢献している」と陸自の活動に感謝したが、アメリカ政府の一部は、感謝どころか防衛庁に不信感を募らせていた。 関係筋によると、日本政府がイラク、米英両国など関係国の国防相、国防長官に対し、額賀福志郎防衛庁長官から電話で撤退完了の「サンキューコール」をしたいと打診した際、イギリスやイラクなどは快諾し、電話をかけた額賀氏に対しても自衛隊の貢献への返礼を述べた。ところが、米側は必要ないと拒否し、額賀氏はラムズフェルド国防長官に電話することもできなかったという。
この続きは会員登録をすると読むことができます。
「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン