米中間選挙最注目州「ノースカロライナ」「アイオワ」最新情勢分析

執筆者:足立正彦 2014年10月16日
エリア: 北米

 中間選挙の投票日11月4日までいよいよ3週間足らずとなり、選挙キャンペーンはホームストレッチでの最終盤の争いとなってきた。本稿では接戦が展開されている2つの上院議員選挙区に焦点を当て、その意義について検討していきたい。その結果が来年1月に招集される第114議会での多数党の帰趨を決める可能性がある選挙区は、ノースカロライナ州とアイオワ州であると筆者は考えている。

 

明確なコントラストを成す争い

 当初、米国の選挙分析専門家の多くが、南部選出の民主党現職上院議員のうち、アーカンソー州のマーク・プライヤー、ルイジアナ州のメアリー・ランドリュー、そしてノースカロライナ州のケイ・ヘーガンの3氏は議席を失う可能性が高いとの見方を示していた。実際、プライヤー、ランドリュー両氏は各種世論調査でいずれも共和党候補の後塵を拝しており、厳しい争いを強いられているのが現実である。

カテゴリ: 政治 社会
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執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
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