サウジアラビアと並ぶ世界最大の産油国ロシアの石油生産が、二〇一〇年をピークに減少する見通しが強まった。いまやエネルギーはロシアにとって国力の源泉だけに、減産はプーチン後の新政権にとって痛手。国際石油価格にも影響しそうだ。 ロシアの複数のエネルギー研究機関が採掘データや地質調査を基に行なった予測によれば、主力の西シベリア油田の生産量が鈍化。一部の油井で枯渇化の徴候があり、生産総量は五年後から緩やかな減少に向かう。新規油田開発の中心となる東シベリア油田も有望ではなく、日中両国への十分な輸出は見込めないという。
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