国際論壇レビュー
米中主役の「新たなグレート・ゲーム」
「新たなグレート・ゲーム始まる」(豪紙)「アジア太平洋の夢――幻想か、悪夢か」(シンガポール紙)「複旋律の時代」(カナダ紙)――。
11月中旬の1週間、北京でのAPEC首脳会議に始まって、ミャンマーでの東アジア首脳会議、オーストラリアでのG20首脳会議と一連の大型国際会議がアジア太平洋地域で続いた。
これらの会議の成果をめぐっては、各国の新聞見出しが示すように評価が錯綜する。首脳会議の脇で数多くの2国間首脳会談も行われた。それらすべてを踏まえた評価は、すぐには下せない。ただ、豪紙の「グレート・ゲーム」(大陸規模の陣取り合戦)という言葉が象徴するように、大きな「地殻変動」をうかがわせる1週間であった。のちに「時代を画した1週間」といわれる可能性もありそうだ。

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