著名な英国人エネルギー専門家、ニック・バトラー氏は昨年12月15日、Financial Timesへの寄稿で、”Energy Personality of the Year”にサウジアラビアのナイミ石油相を選出した。「何もしない」ことによって原油価格を半年で50%下落させたことが受賞理由だそうだ。だが「当初の意図はどうであれ、現状は“制御不能”に陥っているのではないか」とも述べている。表舞台にこそ過去20年間石油相を務めているナイミ氏がいるが、サウジの石油政策は王室の了解なしには成り立たない。バトラー氏は、サウジ王室に内部対立があって意思統一が出来ていない、“制御不能”に陥っている、と示唆しているのだろうか?
中東情勢に詳しい知人に聞くと、「外から見えないところにサウジ王室の強みがある」という。だから「突然、まったく異なった政策が打ち出される可能性もある」と。
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