米大統領選「ブッシュ氏」出馬検討で共和党内の波紋

執筆者:足立正彦 2014年12月25日
エリア: 北米

 1999年1月から2007年1月まで2期8年間フロリダ州知事として在任していたジェブ・ブッシュ氏が政治資金集めの受け皿となる政治活動委員会(PAC)を年明けにも設立する意向を示し、2016年大統領選に向け、共和党の候補指名獲得争いへの出馬を真剣に検討していることを12月16日に自らのフェイスブック上で明らかにした。ちょうど前日には南部のサウスカロライナ大学卒業式で演説を行っており、共和党の候補指名獲得争いの重要な「序盤州」の1つであるサウスカロライナ州入りしたこと自体でも、メディアから大きく注目された。ともあれ、これで父親のジョージ・H.W.ブッシュ(第41代)、兄のジョージ・W.ブッシュ(第43代)に次いで、一族から3人目の大統領(第45代)を目指す可能性が高まったわけだ。

カテゴリ: 政治
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執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
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