日本政府観光局(JNTO)の推計によると、昨年1年間に日本を訪れた外国人は1341万人と過去最高を記録した。前年の2013年に初めて1000万人の大台に乗せたばかりで、1年で300万人、率にして29%という驚異的な伸びとなった。
大挙して外国人が日本に押し寄せているのは、間違いなくアベノミクスの効果だ。大胆な金融緩和によって円安が進んだことで、旅行費用が割安になったアジア諸国で日本観光ブームが起きているのだ。日本政府によるビザ発行要件の緩和や、日本旅行キャンペーンなど、地道な努力が実を結んできたとも言えるが、何よりも円安が利効いているのは間違いないだろう。

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