コソボ独立に影を落とすロシアの思惑

執筆者: 2007年4月号
エリア: ヨーロッパ

[ウィーン発]セルビア南部に位置するコソボ自治州の独立問題が新たな局面に入ろうとしている。 人口二百万人の九割をアルバニア系住民が占めるコソボは、一九九〇年にセルビアによって自治権を剥奪されて以来、「セルビア人の国家」からの独立を求め続けてきた。しかし、九一年のスロベニアの独立に始まった旧ユーゴスラビア連邦の解体でも、コソボ独立は「第二次世界大戦で画定した国境線維持を記した七五年のヘルシンキ宣言の変更につながる」として、国際社会の支持を得られなかった。両民族の対立は次第に激化、九九年には北大西洋条約機構(NATO)軍がコソボのセルビア軍部隊を空爆する国際紛争に至った。セルビアが撤退を受諾して以降、コソボは国連の暫定統治下にある。

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