世界各国にある日本の在外公館にとって、毎年十二月に開く天皇誕生日レセプションは、いわゆるナショナルデーの祝賀行事で外交上重要なイベントである。そのレセプションで昨年、幾つかの日本大使公邸で日本産ワインが初めて出され、大きな評判を呼んだ。 日本産ワインを出したのはカンボジア、マレーシア、ラオスの東南アジア三カ国、そしてコンゴ、ガボンのアフリカ二カ国にある日本大使公邸。外務省が試験的に実施したもので、一昨年の国産ワインコンクールで入賞した中から三種類が選ばれた。 甲州シュールリー05年(白)、グラン・ポレール長野古里ぶどう園シャルドネ05年(白)、それにソラリス信州千曲川産メルロー03年(赤)。

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